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オタクを取り囲む「貧困」は「自業自得」なのか?

コラム ライフハック
この記事は約 6 分で読めます。

思えばいわゆる「オタク」になったときから、早30年。

中学生だった時代から、私は常に「貧乏」だった。

もちろん、中学時代は稼ぐ方法もなく、お年玉や毎月のお小遣いを

なんとかやりくりして楽しくオタ活をしていた。

その頃はほしい漫画単行本を手に入れ、少しの贅沢といえばドラマCDやOVAのVHSを購入など、

提供されるコンテンツ自体もそう多くはなかった。

オタクの「貧困」は「自業自得」なのか?

しかし、時代は変わり、漫画は割りと早い段階でアニメ化され、

アニメ化されると次は円盤となり、実写化までいくようなものもあれば、

声優、いわゆる「中の人」を起用したコンサートや、

溢れるほどのグッズ、洋服メーカーや携帯会社とのコラボ商品etc…。

例題は「漫画オタク」に限っているが、アイドル界でも似たようなものである。

CD発売(それも1枚買えば終わるような話ではない)、ライブやイベントに行けばチェキとサイン会、

もちろんタオルやTシャツなどのグッズ展開もあるし、生誕祭や差し入れにも気を配る。

地方アイドル(ロコドル)に心を奪われてしまえば、遠征費用が嵩む場合もある。

どの界隈でも、オタクの財布はまさに「休まる暇がない」状態である。

こういった消費は楽しいし、推しが喜んでくれるなら、という気持ちがあればこそなのだが、

「だから今月も割りと(財布が)厳しいんだ」というと必ず言われる「自業自得でしょ」に、

最近違和感を感じた。

果たして私が感じている「貧困」は「自業自得」なのだろうか?

好きで使っているのだから「自業自得」なのは理解しているが、

何故「オタク活動でお金がない」ということに、人は否定的なのか。

毎月きちんと家賃も光熱費も支払いをし、納税だって怠らず、

それなりに衣服などの見栄えも気にしつつオタ活をする。

誰にも迷惑かけてないからいいじゃん、という意見を良く見るが、

にもかかわらず、何故か「オタ活」に厳しい目を向けられる現状。

少しでもオタ活費用の捻出のために、食費を削ることだってある。

「メシより推し」なので、友人たちからの食事や飲み会の誘いを断ることもある。

だからなのだろうか?

収入を少しでも増やしたくて激務の仕事に就いたり、副業をしたが、

そうすると今度は「オタ活」ができなかった。

「オタ活」をするために転職したのに、時間がなく「オタ活」ができない。

これでは本末転倒である。

収支のバランスを考えてオタ活をするのがベストなのは理解しているが、

収入を超えて、公式から供給が来ると、オタクはどうしたらいいのかわからなくなる。

結論として「ほしい」となると、自分にかかる支出を削って何とか捻出するしかない。

何より、「オタ活」には終わりがない。

無論、本人が「今日でオタクやめる」となればそこで終わりなのだろう。

私も何度も「もう推しがいないこの世界に興味はない」と思い足を洗った経験が何度もある。

そう、「何度」もあるのだ。

ひとつの作品が終わったとしても、そのコンテンツは終わらない。

ゲーム化したり特別版映画化が待っていたり、運が良ければ(?)舞台化もありうる。

だが、いつかどんな人気コンテンツでも終焉は来る。しかし何故か「推し」はまた生まれるのだ。

大好きなアイドルがグループを卒業し、引退しても、

また新たな推しはどこからともなくやってくる。

そしてオタク生活が始まる。少なくとも私はこの繰り返しで、何度も「オタ活」に返り咲いている。

オタクはある意味「シングルマザー」に心情は似ている気はしないか。

「一緒にするな!」という声が聞こえる気もするが、

対象が違うだけで、気持ち的にはとても似ていると思うのだ。

慈しみたいという純粋な気持ちだけで動くのは、両者とも同じではないだろうか。

非常に残念なことに、「片親家庭」への補助や手当てはあれども、

オタクには今のところそういった社会保障はない。

「当たり前だろう!」という各所からの突込みが聞こえてくる気がするが、

何故当たり前なのだろうか。

「貧困」に対して手を差し伸べる社会保障があれば、と常から考えていたが、

そうすると「働いていて」「それなりの生活ができている」今の状態では、

誰も「貧困」だとは認めてくれない。

こういった現状を打破するために、私たち「オタク」は一体どうするべきなのか。

答えはまだ出ないが、今後、国の社会保障制度や政治に、私たちオタクももっと目を向けるべきなのではないか。

そう思えて仕方ないのである。

ベーシックインカム制度で、毎月一定額が貰えるとしたら

例えば、「ベーシックインカム」という制度を取り入れている国がある。

簡単に言うと「今ある保障制度を止める、もしくは縮小する代わりに、国民一人に対して国が定額のお小遣いをくれる」。

これはかなりざっくりとした説明なので気になる方はご自身でぜひとも調べていただきたい。

ある方の試算によれば、現行の社会保障を止めた場合、日本国民全員に配布される金額は、

約4万~5万円になるとのこと。

では少し少なく見積もり、毎月一定額が貰えるとしたら、

という設問でTwitterの簡単なアンケートではあるがどうなるか聞いてみた。

簡易的であり、なおかつフォロワー数もかな少ないアカウントでの調査なので、

もちろんこれが答えではない。

1週間の間で、実に322票のご協力を得た結果は以下の通り。

設問は「現在の収入に関係なく、毎月3万円貰えるとしたら、その用途は?」というもの。

Twitterアンケートは四択しかできないため、以下の項目を設定。

①推し(趣味)に使う

②生活費の足しにする

③負債の返済

④貯金

その他の返答についてはリプライを貰う形にしたが、結果は以下の通りとなった。
(頂いたリプライは、遠征費用ということだったので、①に投票していただいた)

1位・・・推し(趣味)に使う 51%

2位・・・貯金 24%

3位・・・生活費の足しにする 14%

4位・・・負債の返済 11%

圧倒的な推しの強さ。

もちろん筆者個人のアカウントなどで拡散をしたため、

回答者に偏りがあることについては否めない。

だが300票を超える回答のうち、150票については「将来より今のため」という回答なのだ。

これが意味するところがどこにあるか。

それについてはこの記事をごらん頂いている方々に委ねるが、

筆者個人の意見を言わせていただけるのであれば、

「消費されていくのはコンテンツではなくオタク側」ということである。

いつか消費活動に疲れてオタクがオタクをやめる時が来ると思う。

この国のエンターテイメントは何を、どこを目指すべきか。

我々消費する側がいつの間にか「消費される側」となってきている現在、

供給側にいらっしゃる方々にも考えていただきたいと思う。

(Twitterアンケート期間 2018/2/5~2/12 ご協力を頂いた322人の方々感謝いたします。)

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きょこ

きょこ

フリーライター。四十路レイヤー。
気づいたころから女子としてではなく人として腐っていた。
得意な分野はコスプレ・地下アイドル。最近、キャラ萌えよりCP萌えが多いことに気付いた。

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