2.5次元舞台への招待状【観劇マナー講座】

オタクにとって「2.5次元」という舞台作品を避けて通ることができなくなってきた昨今、
マナーがわからないために観劇をしにくいという声を割と周辺で聞くようになった。
行きたいけどマナーを知らないためだけに行きにくいというのは、少々残念に思う。
今回は、基本的で、一番大事なマナーを紹介しよう。
Contents
観劇基本マナー
・劇場内は携帯オフ
映画館やコンサートと同じく、劇場内では携帯電話の電源は切っておきたい。
音が鳴ったり光が漏れると、自分が思っている以上に周りは気になる。
また音が鳴らなければ良いという理由で、マナーモードにしている方がいるが、
バイブレーションの音はかなり聞こえる。
・観劇中むやみに席を立たない
会場内を走る演出などがあるため、これはとても危険な行為である。
また同じ理由で、前に屈んだり、両端の席の場合は通路側に身を乗り出しての観劇も危険だ。
途中退席ができず、更に休憩がない舞台もあるので、トイレは先に済ませておこう。
・私語は原則禁止
隣に座った友人との感想の言い合いは終演後まで待とう。
当然だと思っている方もいるだろうが、これは割と見る光景だ。
「〇〇かっこいい!」などの誉め言葉であっても、無論我慢しよう。
個人的には、思わず出てしまう感嘆の声は抑えようがないと思うが、ここは演者のためにも頑張って抑えてほしい。
・拍手や応援などは全力で行う
舞台によっては、フラッグやサイリウムを「振ってほしい」ということをキャストから依頼されることもある。
その場合は、恥も外聞も捨てて、全力で振るといい。
ただし、周りの人への迷惑とならないように、自分の胸の位置あたりで振るようにしよう。
・キャストへの配慮を忘れない
例えば会場での入待ち出待ち、ホテル前での待ち行為などは行うべきではない。
一目でも会いたいという気持ちは大変理解できるのだが、これから演じるキャストへ、これはかなりの負担となることも理解してもらいたい。
ファンが待ってたら嬉しいと思うんだけど、という意見を聞いたことがあるが、それは「劇場内」で待っていてくれれば嬉しいだろう。
これから演じる、また演じ終わって疲労困憊の状態で、最善の対応ができるわけもなく、余計な疲労を与えるだけだろう。
またプレゼントや手紙を渡すだけという方もいるが、そういったものの用意をしてきた方々のために、劇場内には「プレゼントボックス」が用意されている。
こちらへ入れておけばキャストへきちんと渡される。
直接の手渡しは、例え入待ち出待ちを行っても難しい上に、受け取ってもらえない可能性の方が高い。
そうならないためにも、プレゼントボックスの利用を強くお勧めする。
見直し!忘れがちな観劇マナー
・トレーディングは決められたエリアで
最近の物販では、ランダムのブロマイドや缶バッチなどが人気だ。
もちろん必ずしもお目当てのキャラクター・俳優が出るとは限らず、そうなると交換をするようになるのだが、主催側もそれがわかっているので、多くの公演ではトレーディングエリアが決められている。
トレーディングをしない方や、他の店舗を利用する方も多くいるため、こういった配慮がなされている。
必ずそのエリア内で行うようにしよう。
・劇場近辺での大きな声での会話は控える
劇場近辺には、観劇を終えた人だけではなく「これから観劇する人」も多くいる。
また、近隣店舗に来店しているいわゆる「一般の方」も多い。
興奮が冷めやらない気持ちはわかるが、大声での会話は控えよう。
またSNSや喫茶店・居酒屋などでのネタバレにも細心の注意を払うようにしよう。
もしかすると、隣の席の人はこれから観劇する人かもしれないのだ。
観劇マナーは何よりも演者への気配り
堅苦しいことをつらつらと書き連ねたが、要は「周りに気を配ろう」ということだけである。
「周り」とは前後左右に座った他の方だけではなく、
ステージの上に立っている「演者」の方々への気配りも必要だ。
だが、何よりも大事なのは自分も楽しむこと。これにつきる。
配慮を忘れずに、たくさんのステージを楽しんでいきたいものである。