【同人誌制作ノウハウ】締切前の混乱を防ぐ「進行管理表」

主に同人誌ネタを担当する藤原氏です。
画力、体力、気力。そして荒ぶる萌えの心。
そうですね。それらは必須です。これが無くては同人誌は作れません。
しかし、地味で表立っては出てきませんが、必要なことがまだあるのです。
締切前に慌てる同人(漫画)作家の皆さまへ。
いつも締切前に慌ててしまい、ともすれば印刷所の締切に間に合わず、泣く泣くコピー本にしたり、最悪本を落としたりということはありませんか?
私はあります!
印刷所の中の人だったにも拘わらず!
(下手に限界ぎりぎりの時間が読めるため、それに甘えて結局原稿は出来上がらなかったという…)
そこで提案したいのが、「進行管理表」の導入です。
何がどこまで出来ているのか、いないのか、を可視化し、自分を追い立てるのです。
進行管理に使用するもの
「進行管理」「進捗管理」というワードで検索した場合、求人情報などのノイズを除いて、システム屋さんで使用している「ガントチャート」というものが出てきます。これはチーム内でスケジュールを共有しながら作業を進めるための棒グラフのような形式で、どの作業に何日かかるか、などが一目でわかるようになっています。
ただ、ガントチャートそのものは同人誌制作の進行管理には向いていません。
同人誌の場合、1ページの中にいくつも工程があるため、ガントチャートを作成したら棒グラフ的なものが物凄く多くなってしまいます。
ならば、どのようなスタイルが適切でしょうか。
Excel表を使用した進行管理表
Excelまたはそれに類似する表計算ソフトを使用します。
台割表+各工程(下書き、ペン入れ、トーン貼り等)+日程表 から成り立つ表です。
同人誌制作において、台割表を作る人も多いと思いますが、その派生版です。

エクセル表の初期設定。
まずはこのような表を作ります。漫画作業開始前の状態。

徐々に作業が進んできた状態。

入稿データまで完成した状態。リミットが近くなるとセルの色を派手にしましょう。とっても焦ります。
表のマス目が少しずつ埋まっていくたびに、テンションが上がってきます。(作業しなかった日も色塗りすることで、サボった日も丸わかりです)
この進行管理表は、非常に達成感が得やすいのです。
また、台割表の派生ですので、本の構成を考える際にも役に立ちます。
見開きの関係や、左右どちらでマンガを終らせるかなど、この表に全て記載されるからです。
パンフレットなどを作っているデザイン会社では、実際にこれに近い形の進行管理表を利用している所もあります。
複数名で制作している場合は、Googleドライブ上のGoogleスプレッドシート等リアルタイムで変更を反映できるサービスを利用しましょう。